DoctorGelさん寄稿によるレポートです。
2011年1月9日に行われたAset #7のDoctorGelさん寄稿によるレポートをどうぞ。
年が明けて1週間が経ち、「なんかいいテクノのパーティーやってないかなぁー」なんて思いながら中野を闊歩していたら、電柱の下で自分のフンを食べている犬が私に向かって話しかけてきたんです。「お前も食うか?うめぇぞ」って。私はそういう趣味は一切ないので丁重にお断りしたんですが、その犬のフンをよく見ると、”heavysickZero”っていう風に読める気がしたので導かれるように中野heavysickZeroへ足を運んでみることにしました。
そうしたらAsetとかいうわけのわからんテクノのパーティーをやっていたので、私は家から持ってきたフライヤーを見せ、1500円を支払い、見えない力に動かされるように中野heavysickZeroの中へと入っていったのでした。
というわけのわからない前振りはさておき、遅ればせながらあけましておめでとうございます。今回で7回目くらいとなったAsetですが、ゲストの ORGANIZATIONこと永田一直さんが急病でキャンセルとなったり(恐らく性病ではないと思います)、合唱さんがノロウィルスにやられてキャンセルとなったりと波乱の幕開けっていうと大げさですが、なんかそんな感じで始まりました。
そんな穴を埋めたCHERRYBOY FUNCTIONとSangoさんという強力な面々に期待しつつ楽しんできましたのでレポートみたいなのをこれから書いてみようかと思います。
B1フロアの一番手はミジェさんことmidgetさんでした。Asetにmidgetさんが出演するのは結構久しぶりで、Aset1回目以来の実に数十年ぶりくらいの勢いを持った雰囲気の出演だそうです。
midgetさんは非常にクールな雰囲気を持った方でして、やはりプレイにもそういったものが現れるんでしょうね。非常に安定していてクールでナイスガイっぷりを感じさせるプレイでした。
今回のmidgetさんは1時間半のプレイだったのですが、ずっと聴いてても飽きを感じない内容で、midgetさんはもしかすると長時間プレイ向きなのかもしれないと勝手に思いました。長時間プレイっていってもポリネシアンなんとかではないですよ。midgetさんがポリネシアンなんとかが好きなのかはわかりませんが。
そんなmidgetさんのプレイで早めに入ったお客さんをの心をガッチリと暖めていました。
あ、あと全然関係ないんですが、Twitterでたまにmidgetさんがするおっぱいツイートが好きです。
で下の階に降りてみると、B2フロアの一番手としてもうお馴染みのTJMTさんがプレイしてました。
この日のTJMTさんはいつものようなオシャレハウスは少し陰を薄めて、どちらかというとミニマルなテクノ寄りの選曲となっていて少し新鮮でした。
まぁそんな選曲とかプレイとかはどうでもいいんですが(失礼)、なんとTJMTさんはいつだったか忘れたけどつい最近結婚されたとのことです!おめでとうございます!で、そんなTJMTさんのためにこの日は結婚おめでとうケーキが用意されていました!TJMTさんはみんなに愛されてるんですね。羨ましいですねこの野郎。というわけで新婚のTJMTさんには末永くお幸せに〜。
と、続きましてはB1フロアの2番手、watさんです。
midget さんからwatさんに切り替わった瞬間、私はちょっと笑ってしまったというかニヤけてしまったんですよ。気持ち悪い顔して。なぜかというと、とつぜんぶっとい低音がぶるんぶるん鳴り出して、「まぁなんてwatさんらしい音!もっと太いのちょうだい!もっともっと!」って思ってしまったんですね。下半身をガクガクさせながら。
さらにwatさんのプレイは以前のテクノフェスタの時にも感じたのですが、音の構成というか流れの作り方というか混ぜ方っていうの?なんかそういうの?練り方?なんというかそういう力がハンパないです。現代の若者風に言うとまじぱねぇっす。watまじぱねぇよまじで。ミックスCDなんかを作って頂けたら迷わず買ってしまうかと思います。2円くらいで。
そしてその頃のB2フロアでは、Aset初出演となるにゃんぴょうさんの登場です。
にゃんぴょうさんは元々はKORGのELECTRIBEやなんかを使って作曲をしたり演奏したりライブ中に勢い余って電源コードを抜いたりと活躍されきて、ELECTRIBE界隈でその名を馳せたお方です。
そのにゃんぴょうさんがDJをするわけですが、この方のDJを言葉で表すなら、自由奔放天真爛漫といったところでしょうか。なんかもうやりたい放題でした。
TJMT さんから曲を受け継ぐ時にドタッドタッという具合に半拍ずらしで繋いだり(たぶんわざと)、中盤ではCristian Vogelの「(Don’t) Take More(Jemie Lidell Remix)」やらHardfloorの「Strikeout」やらの大ネタを連発してフロアは大盛り上がり!あげくの果てにはUnderworldの「Moaner」をかけたうえに独自の歌詞をつけて歌までうたってしまうというやりたい放題っぷりですよ!フロアは笑顔と笑いと(失笑含む)歓声につつまれてまさにお祭り騒ぎとなっていました。
お祭りDJのにゃんぴょうさんにはまた出演していただいてフロアを混沌の渦に巻き込んでもらいたいものです。
そしてその盛り上がりを引き継いでチャックさんのハードテクノがB2フロアに響き渡りました。
渋いミニマルで淡々と踊るのもいいのですが、ハードテクノ好きの私としてはチャックさんのようなDJほんとうに楽しくて勢いに任せて踊るのが気持ちよくてたまりません!
で、ここでちょっとした事件のようなものが起きました。次の出番のni-21さんがテキーラのボトルを持ってフロアの前方に乱入。ラッパ飲みをしてボトルをみんなにまわし始めました。DJをしているチャックさんにもボトルがまわり、前の方で踊っていた私にも当然の如くテキーラのボトルが回ってきました。私はお酒は嫌いではないというかむしろ大好きだし、楽しい雰囲気で楽しい気分になりたいので当然飲むわけです。で、そんなこんなでテキーラのボトルが2、3回まわってきました。
で、ここで少しレポートから話はそれますが、いくらお酒を飲もうが、いくら楽しい気分になろうが、パーティーレポートを書く人間は常にある程度の冷静さを保っているべきだと私は常日頃から考えています。
そりゃあパーティーは楽しむものだし、レポートを書く人間も楽しまないと他の方々にパーティーの楽しさを伝えることも出来ません。でも音楽ばかりに集中しすぎてクラブ全体の雰囲気をつかめなかったり、お喋りに夢中になって肝心の音を全く聴いてなかったりするのは問題があると思うし、ましてやお酒を飲み過ぎて泥酔するなんてもっての他です。それはたとえテキーラのボトルをラッパ飲みしてもです。いくら盛り上がろうがお酒が入ろうが、Asetに行けなかった方々にレポートをお伝えするのが第一であるべきです。
はい、というわけでレポートの方に話は戻りますが、もう私はその後の記憶がほとんどありませんね。完全に泥酔です。もうわけがわかりませんね。きっとなにかの陰謀なのでしょう。もしかして私はAsetすら行ってなかったのかもしれないというような気さえします。
夢の中のような、おぼろげで楽しげで霞がかかったような風景はやんわりと覚えていますが、到底レポートを書けるようなものではありません。
これを書きながら一生懸命絞り出した記憶が、CHERRYBOY FUNCTIONさんが結構派手目な音だったのでキャッキャ言いながら踊ってたようなのと、B2フロアのトリであるQ-TAさんがわりとまったりめの雰囲気だったことと、高橋名人がしゃくれ顔で泣きながら延々と16連射をキメていることくらいです(しかもそれらがあってるのかわかりません) ほんと、もうわけがわからないですよ。全然レポートとか書けたもんじゃありません。泥酔してレポートが書けなくて悪いかクソハゲが!(高橋名人に向かって)
いやまぁそれにしても、J-LOWさんもフロッピさんもni-21さんもSangoさんもUさんも、みなさんとても素晴らしいDJをされてましたね!すっごい盛り上がってましたよ!みなさんの感想を聞く限りではね!どうもすいませんでした!
そうそう、今回のB2フロアはVJさんがついていて、あの空間を素敵に彩っていてくれていました。Asetはこれまで深刻なVJ不足で、VJさんがいたことって一度もなかったような気がします(Aset以前のパーティーでは何度かいらしたと思います)これからもVJさんもどんどん増えていくといいですね!
今回VJを担当していただいたkenjiさん、最近パーマネントをあてたHalfmoonさん、お疲れ様でした!
クラブに初めて来た方もいたみたいなので、テクノやクラブに興味があるけど怖そうだとかみんなクスリとか悪いことをやってそうだとか思ってる人は、是非Asetに遊びに来るといいと思いますよ。みんなラリってるんで怖がる必要がないですからね。
とまぁ、この調子でどんどん大きいパーティーになっていって、たくさんのお客さんと楽しく騒げるようになりたいですね。
たくさんの人間でたくさんのテキーラを飲んで、たくさん記憶をなくしたりたくさん嘔吐したりたくさんお漏らしすれば世界は平和になるんじゃないでしょうかね。ならないですよね。
そんなこんなでこんなクソ文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回Asetは2011年3月6日(日)、中野heavysickZeroでお会いしましょう!
Written by DoctorGel
※今回、写真を撮影できなかったので、撮影された方がいらっしゃいましたら、itdj(at)itdj.infoまで送っていただけると嬉しいです。
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